小児矯正とは
小児矯正(子供矯正)では、お口の状態により治療目標が異なります。
小児矯正は、開始する時期の違いによって1期治療と2期治療に分けることができ、1期治療は4~5歳の乳歯だけの時期から11歳くらいまでの永久歯と乳歯が混在している時期までの期間です。2期治療は生えそろった永久歯全体の噛み合わせを整えるための治療です。
1期治療ではあごの骨のバランスや大きさを整える骨格矯正で、いわば土台を整えるのを主目的としています。
2期治療はすべての永久歯の位置を整えるため本格的矯正装置による治療です。
1期治療(骨格矯正)・・・4歳~11歳
2期治療(歯列矯正)・・・11・12歳~成人
1期治療はまだ小さく柔軟なお子様のあごの成長を促進または抑制することによってバランスを整えることが目標です。このことでなるべく永久歯を抜かないで歯並びを整えることができます。
さらに、1期治療であごの骨を整え大人の歯がきちんと並ぶ土台ができるため、2期治療そのものが必要ない場合もあります。 1期治療を大きく分けて4~5歳の乳歯だけの時期と6歳から11・12歳までの乳歯と永久歯が混在する混合してる時期に分けられます。
- 永久歯の抜歯の可能性が減ります。
顎を広げたり顎の成長を促す事により抜歯の可能性を減らせる事ができます。(成長後矯正治療をした場合2~4本の永久歯抜歯が必要な場合でも小児期に矯正治療を行う事によって非抜歯となる可能性もあります。 - 顎の左右のバランスを整えることができます。
顎骨の成長期において左右バランスがくるった噛み合わせとなっている場合、偏咀嚼といって片方でばかり噛んでしまう事により、より顔の非対称が悪化することがあります。小児期は噛み合わせを改善することにより噛みやすくなり、顎の成長のバランスを整えることが出来ます。 - 外科矯正の可能性を減らす事ができます。
歯の生え変わりの時期に歯の傾きが原因で受け口、出っ歯、交差咬合、開咬などになっている場合、放置する事により噛み合わせが悪化し、成長が止まる頃には顎の前後のずれが大きくなりすぎて顎の手術を併用した外科矯正が必要となることがあります。早めに噛み合わせを治す事により正しい成長バランスが 可能となって手術の必要性が減ります。 - 仕上がりが良くなります。
歯の大きさが極端に大きく、いずれ抜歯が必要となるケースであっても、矯正治療の仕上がりが変わってきます。(顎の成長をバランスよく保つ事により、より良い仕上がりとなります。) - 固定式装置を付ける期間を減少する事ができます。
あらかじめ小児矯正時期に歯並びを改善する事により、本格矯正が必要となった時、治療期間を短くすることができます。 - コンプレックスの解消
早めに目立つ部分の歯並びを改善してあげる事によって、からかいやいじめの対象となっている状態を改善します。コンプレックスを解消する事により、健全な精神発達の環境を整えてあげる事ができます。
11・12歳以降で永久歯が生えそろってから行う全体的な矯正装置を 用いて歯並びと噛み合わせを整える治療です。 すべての不正咬合が治療対象になりますが、例外的にあまりに骨格的 に前後、左右などのバランスがずれてしまっている患者さんでは成長 が止まるのを待って外科矯正を行う場合があります。
矯正治療で歯は絶対に抜かなければいけないのですか?
歯の治療の基本は口腔外科、補綴(ほてつ)科、保存科の3つの違った治療科目の立場があります。
- 口腔外科は手術をすることを基本としています。
- 補綴は歯を作ることを基本としています。
- 保存できるだけ歯を残すのが基本としています。
歯列不正は歯と顎の大きさとのアンバランスからおこります。
その他に歯が正しい位置に生えられない、悪習慣の外力があります。
矯正科の考えは顎に歯が並ばないので、歯を抜いてバランスをとります。
下の写真は矯正の目的で左右の歯を抜歯しています。
抜く歯は前から4番目の第一小臼歯です。
歯を抜くことは上の写真のような状態になることです。
保存の立場でなくても、非常に残酷な状態と考えます。
10才以前に、歯並びに関して歯科医院に相談に行くと「様子をみましょう」と言われます。
それは第一小臼歯が生えてくるのを待っているのです。
歯を削って人口の歯(セラミックなど)に起きかえるのが、補綴の治療で、審美歯科と呼ばれています。
歯並びを治すという考えでは審美歯科も矯正治療の一つの方法です。
しかし、一回削った歯はもとには戻れません。 上の写真は「出っ歯」を歯を削って治した症例です。
将来、上の写真のように手入れが悪かったりして、歯周病になったり、
破折などで作った歯は壊れる可能性を含んでいます。